平成30年3月 定例会

と き  平成30年3月24日 15時00分から

ところ 札幌市身体障碍者福祉センター

まずは一人目です。

  レストランで働いているが、家内事業で、店主(コック長)、奥さん(経理他雑務)そして自分と3人で運営されているところとのこと。

 そしてどのような悩みかと言うと

物覚えが悪い

 具体的には、道具などの置き場所を覚えられない。そして無くす。

②言っていることがわからない

たとえば、「三つ取って」=「トレイ枚取ってきて」が理解できない。現状把握や行間がわからない

これらに関して、まずこの主語抜かし、述語抜かし、抽象語(あれ、これ、それや略語)などの言葉は、はその職場特有の暗号なので、慣れるしかないとの返答です。

店主や奥さん発達障害のことはなんとなくわかっているようだけれども、時間をかければ克服できると考えているようとのこと

店主は50代とのことで、コックという職業柄、どうしても職人的な「為せば成る」、「自分ができた経験からお前もできると考えてしまう傾向があるのでしょう。

得手不得手の差が激しい、いわゆる凸凹を明確にして上司に伝えるというのは、我々の職場でどのようにすればいいかの定番ですが、前述のような職人気質の人間にどのように理解してもらうかはさらに努力や工夫が必要です。

 これもやはり、やんわりとできない部分を伝えるということに尽きると思います。

 奥さん(職場では店長の部下にあたるが、プライベートではパートナー)に伝えるとの方法がありますが、店長は仕事に関しては奥さんの言うことは聞かないとのこと。

 頑固おやじの印象を受けるので、わかってもらえるのは難しいかなとも思います。

 ただ、このような職人気質の方は、粗雑で口が悪い方が多いような印象はありますが、反面人情味がある方も多いので、根気よく説得するのが一番の早道ではないででしょうか。

あと、置いた場所が忘れる。

これらに対しては

場所を示す張り紙をつくる。

カメラで撮影する。この職場はセキュリティがそれほど厳しくないので大丈夫なようです。

置く場所を決める。

 とのことです。ものをなくすのも我々特有の「あるある」ですので、対処は必要でしょう。

2人目は職場の人の顔と名前が一致しないとのこと。

詳細を聞くと、その人の職場は社員の入れ替わりが早く、また自分が座るデスクの場所が1週間ごとに変わるとのこと。最近よくあるノマドワークとでもいうのでしょうか?

 現在、職場の部屋内では、20人、そのうちまだ10人の名前と顔を覚えていないとのこと。

 その方は、パソコンへの顧客データ打ち込み作業をしているのですが、個人情報の取り扱いが厳密な職場なゆえ、部屋内で写真を撮影するのは禁止とのこと。

 また、仕事上相手の名前を覚えなければいけないのかと問いに、自分が打ち込んだデータを他の方に引き継いだり、チェックしてもらったりを依頼する関係がある以上、名前を覚えなければ失礼になるとのこと。

その対策として

①人事関係課をとおして顔写真と名前の情報を手に入れる。

一緒になにかする(昼食など)機会を作っておく。接する機会が多いほど覚える機会も多くなります。

 あと、そこの職場は名札をつける習慣がないようなので、名札を職員全員が付けるようなればの提案するとの意見もありました。職場はそれぞれその中で内部規定や文化があるので、難しいかもしれませんが、一度人事関係に言ってみるのも手ではないでしょうか。

職場は20人、そのなかで覚える必要があるのは10人

 また、名前を覚えていない方に仕事を依頼するには、礼儀としてにこやかにするのは社会人として基本中の基本です。

 顔と名前を覚えるテクニックのひとつとして、

①名前に意味をつける。本来氏名の氏は意味があった。たとえば田畑さんの祖先は住居の近くに田と畑があったはずなので、田と畑をイメージする。

②その人の顔の一番特徴的なところを見つける。(例 鼻がおおきい)

③顔の特徴を見つけたら、その特徴(田畑さんは鼻)にイメージで鼻に“田畑”と書く。

④鼻(花ではない)が田畑に育っている状況をイメージする

 よく、記憶力のいい人が、一瞬にして20人以上の顔と名前を覚えてしまうのはこのようなテクニックを使っているそうです。

 誰にでも使用できるテクニックではないですが、試してみるのも手でしょう。

三人目は、今春で今の職場をリストラされるので現在職探しの途中である

自分の今の状況を考えて障碍者枠で行きたい。クローズでは、難しいと思う。

実際に今までクローズで働いても結局職場でばれてしまい1年以上持たなかったとのこと。

 そこで、オープンかクローズか(自分の障害を職場に知ってもらうか否か)迷っているので、みなさんの事例を教えてほしいとのこと

そこで、お話しとして、この方は訪問介護をしているそうですが

オープンで職場のトップには話した。

直属上司には、仕事のことあるごと都度に理解してもらった。

自分のペースでできる仕事である。

④スケジュール調整が苦手であるが、リーダーにやってもらっている。

⑤利用者等とのコミニケーションとはうまくやっている。

うまくいっている例と言っていいでしょう。

質問した方はこれから就職を考えているところを見学する予定であるとのことハローワークの緑の窓口から紹介しもらったとのことで、自分の担当を決めてもらえば、今後の対応もスムーズになることが期待できます。

仕事の悩みは誰でも当たり前にあるので、解決法をひとつひとつ模索しながら、進んでいってほしいといつも思っています。

 それは、会の方針として、自立した社会人を目指してほしいと考えおり、現在は、失業中であっても、また、ニートであっても最終的には、独り立ちをしてほしい、

 そのような方針です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成30年2月 定例会

と き  平成30年2月28日 13時30分から

ところ 

 まずは、1人目

大学時代、首都圏に住んでおり、いま札幌に住んでいるのが、人間関係的に札幌の人間は合わないとのこと

 大学内ではもちろん行政や医療でも違うとのこと。具体的には札幌では

①自分の意見を押し付けられる。説教までされた。

②そして自分のことをあまり聞いてくれない

医者に関しては深刻で、札幌で病院7件を受診したが、自分に合う医者がないとのこと。

 これに関し、札幌と東京で違うかどうかはわからない。たまたま逢った人が特徴的だったからかもしれない。特に医者は元来が個性的な人の集まりだからなおさらでないか。また大学はそれぞれでカラー(雰囲気)が違うから、大学内と札幌の人間関係を比較することは無理ではないか。

ただ、そこまで東京が自分に合うのならば、いっそのこと東京で暮らすのはどうかとの意見に、東京に住むとなると、給料等により今の生活レベルを低下することとなるのでそれはしたくないとのこと。

 環境が合わないならば、

①その環境に自分が適合するように努力する

②自分が適合する環境を探す

このどちらかしかありません。

①、②どちらを選択するにしても、何かを犠牲にしなければなりません。

①ならば自分の努力、労力、②ならば移住のための金銭など

諺にもあるように苦労なくして得るものなしです。

 あと飲み会の断り方はどうすればいいかとの質問がありました。

その方の職場は、飲み会の機会が多いが、その断り方が知りたいとのこと。

 日本企業の宿命というべき飲み会で、高度なコミニケーションスキルが要求されるので、我々にとっては難関の一つでしょう。

 具体的には

①仕事に必要な資格試験の勉強中である

②アルコールを医者に禁じられている

などの言い回しを使えばとの意見がありましたが、どちらも却下されたとのこと。

 それでは、実際に参加することにしてその中でどう対処するかのことで

①最初と最後(乾杯と締め)だけ出て、それ以外は、店内の別部屋とか近所のファーストフードなどで待機することにする。

②寝たふりをする。

 以前にこのHPにもアップしましたが、飲み会の対処は、さまざまな防衛策が必要です。

 定型は職場内外の人脈を築く有効な手段として飲み会を利用しているので、飲み会は仕事の一部と考え、とりあえず参加すべきではとの意見もありました。

 二人目

職場へのカミングアウトをするか否か考えているとのこと。アスペルガーで人と話すのが苦手だが、PCは得意とのこと。

カミングアウトは我々の永遠のテーマと言っていいでしょう。

そこで事例を参加者に聞いてみたら

○成功例

苦手なところはサポートしてもらえるようになったその分、他の同僚が嫌がることをしているとのこと。例として、その方は、自動車の運転は苦手なので免除してもらっている代わりに、毎朝除雪をしているそうです。

ギブアンドテイクは集団コミニティでは基本でしょう。

また、自分の代わりがいるかいないかなども重要であると話していました。

○失敗例

自分の病名をカミングアウトして、配置転換を願ったら同僚から腫れ物にさわるようにあつかわれ、話し方などがよそよそしくなった。

そしてその方は期間社員らしいのですが、来期からは更新されなかったのも、もしかしたらカミングアウトしたからかもしれないとのこと。

 カミングアウトしたら、退職させられたことも聞いたことがあるので、行動は慎重にしたほうがいいでしょう。

 先ほどの自分の代わりがいるかの話がありましたが、極端に言えば、自分しかできない特殊技能があれば、会社の周りにギブアンドテイクをお願いしやすいですが、能力がないのに相手にお願いばかりするのは問題でしょう。

 あと、私が強調するのは現在の職場でカミングアウトする際、人間関係がどうかに左右されます。

 つまり、人間関係が良好であれば、カミングアウトしてもみんなが協力してもらえますが、うまくいってないといじめ、最悪リストラの対象となってしまいます。

 一部の当事者の中では、NHK番組「バリバラ」の放映のように「カミングアウトを勇気をもって実行すれば、あとは劇的にバラ色に変わる」との記憶がありますが、これは成功例だけを放映しただけであって、失敗することもあることを肝に銘じていてほしいと考えています。

三人目

 いままで外勤の肉体労働をしていたが、数年前に会社の合理化により、内勤職もするようになった。そこでトラブルが発生したとのことで具体的には

マルチタスクができない

パソコンができない

数字が合わない(計算できない

会議で居眠りしてしまう

不得意なことを一挙に押し寄せた感がありますが、職場内の合理化により、外勤と内勤業務、どちらともすべて実施しなければいけない状況になったことから、配置転換は望めない状況のようです。

 そこでどうのようにすすればいいかとのことで

自分が他の人の仕事を割り振りする。してもらう先ほどの例にもありますが、人が嫌がることをすれば、自分からのお願いもスムーズに受け入れやすくなります。

ここで相手に仕事を頼むときは押し付けがましくならないように得意不得意をアピールする。との意見がありました。

また、計算間違いなどのケアレスミスなどは、間違いチェックリストを作れば、少なくなるのではとのアイディアもありました。

会議に居眠りには、まず睡眠障害を疑うべきとのことで、これは病院に行って薬やその他の処方が先決でしょう。

処方が出るまでの間は眠らないようにするのはどうすればいいかに

①貧乏ゆすりをする

②自分の椅子だけバランスボールにする

③自分だけ起立して参加する

この居眠りに関しては早急に対処が必要と考えます。なぜならば我々当事者に対し、「なんだこいつは?いつも居眠りして仕事を他人になすりつけて給料だけはきちんともらっていやがって」と職場の同僚に思われたら、それこそ仲間外れをされたり、最悪、リストラの対象ともなるからです。

先ほどのバリバラではないですが、凸凹の凹を個性と呼んで自己満足に陥る我々当事者が多くいるように感じます。

しかし凹は個性でなくハンデであり、この凹を超える凸がなければ認めてもらえないのが世間だということを知っておくべきです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成30年1月 新年会(定例会)

と き  平成30年1月28日 14時30分から

ところ 札幌中島体育センター

 毎年、恒例の新年会を開催しました。

 世間でいう新年会と同じで、特にゲームのようなものはしないで成り行きにまかせました。

 親睦を深め皆さんに楽しんでもらう、その目的だけならばそれもありですが、私としては、職場の飲み会などに慣れ親しんでしまう、いわばSSTの一環という意味もありました。

 日本の職場では、いまだにこの飲み会が存在するのが主流で、仕事のように、強制参加のところも多々あるでしょう。

 この飲み会で失敗をやらかして、あとあとまで悪影響を及ぼしたは我々の”あるある”でないでしょうか?(私がそうです)

 だから、どのような流れになるかとひそかにみていたところ、最初はみなさん緊張していたせいか、静かであったけれど、リラックスするにつれ話が弾んだようです。

 コミニケーションスキルが往往にして低い我々が、高度なスキルを要求される飲み会に参加するのは、とても大変なことですが、社会人として、これも仕事のひとつと割り切り、修行していくのも必要だと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成29年12月 定例会

と き  平成29年12月16日 17時30分から

ところ 身体障害者福祉センター 

 

 まず1番目

飲食店で働いていて、仕事内容としては

 料理補助ホール出前レジ打ち

これらを、オールラウンドで仕事をするシステムで、現在5ヶ月弱が経過してるとのこと

まず、何が困っているかに

言葉の意味が理解できない

例として

指示をされるときの主語がないのでわからない

大根を水につけろ、大根おろししたものを水につけてしまった。

伝票5冊買ってきたら、実際には5束であった

また、

集中すると、声がきこえなくなる

 これらを会社に障害をいうべきか否か?との質問、定番というべき職場に対しオープンかクローズかどちらがいいかこれに対して他の人に聴いてみると、 

オープン わからないことは書いていただくように配慮された。一方で、障碍者だと身構えてしまうのでは?

 また、クローズで働いたら、平行作業をやらされてパニックになった

との体験談がでました。

また、オープンにするにしても、いきなり診断名ではなく症状を(癖)を言ったほうがいいのではとの意見もありました。

 ホールでの給仕作業はまわりのフォローでなんとかやっていっているとのことでそれならば、フォローしてくれる人に対し、事前に申し合わせや詫びをいれたりしておくことは、職場内の人間関係を円滑にすることは重要でしょう。

 また、パートやアルバイトが多い職場はあらかじめマニュアルがある職場も多いのですが、そこの職場はまだ口伝が主流とのことなので、図や取説を作っておく。そうすれば、自分の作業効率化だけでなく、その功績認められます。何か功績を認めてもらえば、自分の不足分は職場内で補ってもらえることも期待できます。

 最初に書いた、同僚、上司の言っていることが理解できないのも、いわゆるその職場内の業界用語で、いってみれば外国語のようなものです。習うより慣れろではないのでしょうか。

 一生懸命働いていることは理解してくれているみたいで職場雰囲気は良好みたいです。

 往々にしてわれわれは、人間関係でつまずき辞めてしまう例があるなか、この方は、われわれの眼から見れば、うまくいっているといえるでしょう。 

2番目は

   今の職場だが

 新年度のカレンダーを配布するための分別作業をしているが 

 袋に入れるのにサイズが違うものを入れたりする

 50個入れるところに25だったり数える作業を間違う。

 ライン作業で種類を間違う。

 作業の合間にフリーズする。

とのことでした

そこでのアイディアとしては、箱で区分けしたりしたらどうか。部屋いっぱいに広げて作業を実施する。とのことでした

 単純作業ならば我々は大丈夫ではないかとの意見がでますが、ここでも困難に会うことがあることをこれから働きに行く人は肝に銘じた方がいいでしょう。

5 自分の常識と周りの常識が違う

常識がないといわれたことですが、その方の実例として、

 日曜日、休みたい専務には伝えたが、社長には伝えていなかったようで、社長から怒られたとのこと

そこで、この会社は休暇申請をどのようにおこなっているかを考える必要があります。

 これは休暇申請などの就労規則やその他のきまりその会社それぞれののルールがどうあるかです。

 会社はいわゆる村社会で法令上の就労規則のほか、不文律の決まりがあることがあり、それは雰囲気や空気に支配されていることがよくあります。

 定型ならば、それらを自然に察知するのですが、われわれには理解できない。それで村社会では常識となっており誰もがわかっているはずのものが、われわれにはわからないことがあります。

 たとえば、法令上有給休暇は、休暇の取得理由(旅行にいくとか)は報告しなくてもいいのですが、上司にそれを告げなくて良い職場はむしろ少数ではないでしょうか?

 このような場面で、我々は正論を振りかざし、上司に「有休の取得理由は言えません」などを言ったら非常識とされてしまうのが大多数の職場ではないでしょうか。

 短期記憶ができない。

ここで、その方にメモ取ることが可能かを聞いたら、その作業はできるけれど、メモをとる作業自体が2、3日で飽きてしまう。とのことでした。

 聴いたことを文字化する前に忘れてしまったり、メモは取ったけれどそのメモ帳を紛失してしまう事例は聞きましたが、今回の事例は初めてです。

原因は、メモを取る作業時に緊張しているのではないか?

それの対策としては録音機能、そして文字変換機能を使うとのことでした。

 Iフォンの言語変換機能高精度らしく、上司が滑舌のいい人ならば、それを録音して後から文字化した文面を見ることができるので使用可能であるならば問題解決につながるのですが。

最後には、やはり自分の得意な方面への転職も考えるという意見もありました。その方は手先が器用なので、職人的な地道な作業をする職場を狙うのも手では?とのことでした。

適材適所が見つかれば万事うまくいくものです。

3番目は 将来のこと、結婚について 

  自分は、頭の回転が遅いので将来、自分のパートナーからモラハラがないか不安であるとのこと。

 ここで今回、参加してもらった方のうち既婚者に聴いてみたら

一人は「つきあっているときからカミングアウトした。モラハラはない」

もうひとり他の方は「合わない人とは本来、パートナーにならなない。診断名を聴いて離れる人間がいるならば、それで縁がなかっただけ」でした。

 交友関係もそうですが一生のパートナーとなる人に対し、自分の障害どう表現し理解してもらうかは永遠のテーマでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成29年11月 定例会

と き  平成29年11月23日 13時30分から

ところ 身体障害者福祉センター 

 まず 今回2回目の方からのご相談です

 仕事を今後どうするかとのこと  今の現状として

1 契約社員である

2 職場はリストラでたぶん再度の更新はない。

今後の方策として

A 自立支援は申請中 

B 障碍者枠で探そうかと思っているが、就労支援の担当者と相談している

C 障碍者手帳は6か月後に交付される

 

この方は、一般就労で就職していたとのこと。障害があるなか、それでできる仕事を探した。とのことです。

ここで、我々の就労に関するテーマ、就労する場合、障害があることを事前に話しておく(オープン)か、または黙っておく(クローズ)かどちらかいいかに突き当たります。

 今回参加した人からは、隠し通せるのが可能ならば隠し通したほうが良い、との意見がありました。

 この就労の関係で、常連参加者のひらめさんから

「現在自分は身体障害者の介護職をしているが、それが自分にあっている」=障害にあっている。さらに職場の状況として人手不足であるところなので、なかなかリストラされにくい」とのこと。

 職場は昔と違って、いまはどこにいってもマルチタスクが求められます。

たとえば、単純作業の典型であった工場のライン作業は、昔の作業はひとつのラインに一つの作業、たとえば、ドライバーでねじを回す作業だけを朝から晩までやっていました。

 しかし今は、複数のラインを同時に、ねじを回して別のラインでハンマーで板金を叩き、そしてまた別のラインでは、部品を接合する。

 これらを同時に行う作業は、定型では可能なのでしょうが、我々には困難な作業です。

 結局、業種よりもその職場でだいぶ違うのでは?との意見になりました。まだマルチタスクを求めない職場環境もあるのでは?という意見でした。

 それならば、職場体験や職場の人と話ができたらいいといこうことです。学校在学時にはインターン制度のようなものがあり体験就労できる機会もありますが、いざ卒業してしまうとそのようなものはあまりないでしょう。

 このような卒業後にも貴重な体験就労できるところとして、駅前アスティ45 ジョブカフェでこのような就労体験などのバスツアーがあるとの情報をいただきました。(詳細は各自で確認してください)

次に

時間の感覚、管理が困難、先延ばしくせがある。とのことでその対策方法として

1 スケジュール表を張り出し、黒塗りしていく。

2 パートナーにスケジュール管理をお願いする。

3 スマートフォンのタイマーなどを活用する。

我々は時間の見込みができない人が多く締め切り間際になりやっとになって初めてとりかかれることが多いようです。

 ここで、なんとか間に合った経験があるとアドレナリン全開で実施したこと、それが一種の快感となっているようです。こうなると逆にスケジュールとおりやることが困難になってきます。依存症の多くは快感を感じているものであり、この快感の呪縛から逃れるにはということで

  小出しにしてその都度ご褒美をもらうようにする。

とのことでした。快感を小出しに味わうように仕向けることでしょうか。

 以前、私はこの先延ばし癖がありましたが、それがかなり改善されたのは、先延ばしするより今やっておいたほうが結果的に楽なことが圧倒的に多いと考えました。

 しかし、先延ばしして直前にするほうが快感を得られるとなるとなかなか治らないものでしょう。

 このタイプの今後の課題となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成29年10月 定例会

と き  平成29年10月28日 17時30分から

ところ 身体障害者福祉センター 

 

 

 今回初めて来た人が2人、またSG大学のN先生も来ていただき、全員で12名。

ファシリテート(司会)をする人数としてはこれくらいが限界の人数でしょう。

A耳からの情報処理が苦手
我々の定番ですが他の参加者から、訓練を何回も繰り返すことである程度の習得したこともあるとのことでした。やはり修練が必要なのでしょう。

具体的には

1イントネーションに注意する。
2メモする場合、自分の感情を記入する(ここは重要だ。これは?など)。
3相手(上司、同僚、仲間)に理解してもらうことも重要(自分取り扱い説明書を作る)

そこで優先順位ですが、普通の人はわかるがわれわれはわからないとの意見がありました。

優先順位は、緊急性と重要性を兼ね合わせて決まるのがビジネスセオリーです。

緊急性、つまり時間は数値なのですぐわかるが、重要性は私たちにはわかりません。なぜなら定型はその場の雰囲気や、相手(おもに上司)の表情を見て判断しますが、我々には苦手なことだからです。

そこで、どうすればいいか聞くのが王道でしょう。上司等から「そんなこともわからんのか?」と嫌味を言われるかもしれませんが、締切日時を過ぎて大目玉をくらうよりもましとの意見がありました。

B浪費をしてしまう。

 これらに対しての対策として

1図解などあらかじめ書いておく。

2買っていいもの悪いものを整理(あらかじめリストアップ)しておく。
3行動の基準を作る。(購入欲望が湧き出る店の近くは、最初から避けておく等)
4指揮指導(監視)してくれる人を探す。

5自分を信用しない。
6クレジットカードではなく、現金にする。

7家計簿を作る

この方は、クレジットカードの上限額を超えてまでの買い物はまだ実行したことがないそうですから依存症までにはなってないようです。

ただ、衝動的に買い物をしているので、何を買ったか覚えておらず、支払明細書を後から見ても思い出せないこともあるとのこと。

 買い物依存症はよく過食症に例えられますが、このような方は、味わって食べるのではなく、とにかく口の中に詰め込むのが快感になっている。だから後からなにを食べたか覚えていないようです。

 逆に同じ高額なものを購入するにしても、「これがほしい、だから、金を節約するために給料日まで飯抜きだな」と覚悟するのとは根本的に違うことです。

 奮発して高級料理を味わって食べるのと同じことでしょう。

他の参加者から自分はミニカーをコレクションとして集めているとの話がでましたが、長年ほしがっていたものを奮発して購入することは、自分でコントロールがある程度できていると思えます。
 N先生が、コントロールという言葉から一言。

成人の人間は言語で自分の行動を統制している。たとえばマラソンで「あと1kmでゴールだ」と自分にいい聞かせ、走り続ける。これらは人間における節制の根幹部分であり、言語能力が格段に伸びる4.5歳くらいから身につけるのですが、我々はそこのレベルでつまずいているとのことです。結果、感情や感覚を優先してしまい、衝動的な行動が多くなってしまいます。

 結局精神論ですが、自分の言葉で行動にブレーキをかけるよう努力することも必要でしょう。

次の相談

C注意散漫である

話を聞いているとき、雑念が沸いてしまう。また、独り言のように言ってしまうとのことで、脳も多動性になっておいるとのこと。

もくもくとなにかできないとのことなので、対策としては

音楽を聴く。などが出ました。

あと、もともと他動性に会わない職場であるようだから、職種を変えたらどうかと話が出ました。
 その方は初対面での雑談のつかみは大丈夫であるとのことなので、それならば営業などもしかしたらうまくやっていけるかもとの話が出ました。
D
時間スケジュール管理ができない
 遅刻常習者の私たちです

たとえば待ち合わせの場所に10時到着で、家から1時間かかるとすれば、9時に出発すればいいものをなぜそれができないかは

1 9時出発なら、身だしなみから食事までの時間を逆算して起床時間を決めるはずなのにそれができていない。

2 直前に余計なことをしてしまう。

たとえば、途中で銀行に用事を足そうとして通帳を探し出すとか

1原因としては準備不足であるので、準備を完璧にすること

2課題(目標)の明確化 やることを紙に記載し、チェックする。余計なことを今やる必要があるのか?

余計なことを直前にすると関連して、旅行などの準備で我々にありがちなのは、同じ行先で同じ日程でも他の人に比べ荷物が多いことがよくあります。

日本国内では、登山でもない限り、いざとなったらコンビニやスーパーで何でも買える時代に、ありとあらゆるものを持っていき、結局多くのものを使わなかった経験も多いのではないのでしょうか?

ここも重要性、優先性の順位をつけることが苦手だからしてしまうのでしょう。

この重要性と緊急性を鑑みての優先順位の決定は、ビジネススキルとして社会人ならば最低限、身に着けておくべきだと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成29年9月 定例会

と き  平成29年9月23日 14時30分から

ところ 身体障害者福祉センター 

 

今回、場所を変え、身体障害者福祉センターの会議室を借りました。アクセスも良く、わりに周りが活動しているようなことはあまりないようなので、静かです。

 

まずSさん(M大学 シェアリング研究会)が前回、当会で実施したアンケート調査の説明です。

 

  レジメをもとに前回のアンケート調査の総括をいただきました。

 

そして参加者の悩みについて

 

A 会社と揉めたその後 

 

B 同僚の対処について

 

C LDみんながどうなのか聞きたい そのショックについて

 

などでした

 

まずA,前回の相談の続きですが、その方の経緯から 

 

1 コミニケーションも仕事がうまくいかない

 

2 うつ病で休職 

 

3その後、会社を設立、しかし倒産 

 

4 いまの会社 3年ごとの契約更新の就労とのこと 

 

そして会社ないでは普通のことができないと指摘され、とうとう上司がトラックの運び出しのときに注意され口論をしてしまいましたが、結果、話はお互いできたようで、さらに、人事異動で直接上司の攻撃が少なくなった。とのことです。事態はよくなっているようでなによりです。来年3月まで持ちそうとのこと。薬を処方してもらったことも効果を得て、だいぶ楽になったそうです。

 

他の方からの質問で「その場面場面において(怒り)において頓服は、どのようにしたらいいか」

 

との回答は

 

「理不尽な怒りが出るとき(予想されるとき)、事前に飲んでおく」でした

 

ここでコミニケーションの話になり、他の方からLINEをどう使うかの話になりました。このSNSは現代を象徴するもので、コミニケーションを不得意をする我々でもそれを使うことにより、定型と大差なく会話ができるので、それは便利であるのですが、何分依存しやすいものであるゆえに注意が必要です。

 

 相談された方は、どうしてもラインで交信中、区切ることができないとのことなのでその方法として

 

1寝ることを示すスタンプを使う。 

 

2なるべく逢って話すようにする

 

3時間を決める。

 

4メンバー人数を制限する。

 

5すぐに返信する人とそうでない人の区別をつける。

 

6「明日の朝は早いから」言い訳つくる。

 

 などがあげられました。

 

B 同僚の対処について(ひらめ)

 

  支援する立場になって感じたことを話されました。

 

それは同僚の話なのですが、その方が我々と同じ発達障害なのか他の障害(統合失調症かパーソナリティ障害か)なのかわからない状況ですが、とても苦労しているようです。

 

 よく、我々は、職場で定型のサポートを受けろと言いますが、いざサポートする身になったらいかに大変かが他人ながらよくわかりました。サポートする側は大変なのだから、どこの世界でもギブアンドテイク、なにか自分が他人にできることをしなければ、サポートは受けられないのは世の習いでしょう。

 

C LD(学習障害)のことについて

 

  その方は典型的なLDで 

 

 1 人の話がわからない 状況判断 行間が読めない

 

 2 語彙数が少ない

 

 3 前のことを忘れてしまう 

 

 4 暗算ができない、数が数えられない。計算ができない

 

買い物のときによく困るのですが

 

やはり頼れるところは、文明の利器に頼るということで

 

 ・電卓で対応

 

できればそれを使うということです。

 

これは、

 

・カードで対応する

 

・札で対応する

 

方法が考えられますが

 

定型でも、つり銭などは計算しないで、財布にいれている人はたくさんいるのですが計算できないという負い目があるとそれが人前でできなくなるのでしょう。

障害者手帳の話もちらっと出ましたが、自分でレッテルを張るのは勇気がいるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成29年8月 定例会

と き  平成29年8月26日 14時30分から

ところ 札幌中島体育センター 2講堂

 

 前回に引き続きN先生とゼミ生が来所していただきました。

まず、「絶望」についてどう思うかとの議題にそれならば、いまど具体的にどのようなことで感じているかときくと

1 イジメ 以前は職場、今は病院のデイケアグループ内で

2 身体的衰え

3 自分の能力

とのことでした。

将来的な不安でしょうか。これがまったく見込みがないと絶望に変わるのでしょう。とのことで対処の方法を考えました。

2 身体的衰えについては、私も決して若いとは言われない年齢になり、それなりに年齢の衰えを感じています。

しかし、肉体能力的なものは、若い時から筋トレなどをしていたので、同年代の中では上位に入るのではと思っています。

3の自分の能力にも当てはまりますが、能力がないのならば、それを得るために努力するか、努力しても得ることができないのならば、あきらめるかこの2つの選択なのでしょう。

1のイジメに関して、我々のなかでイジメ(られた)体験のない人はほとんどいないのではないかと思います。

 これらは、やはり状況を察知する、いわゆる空気を読む、また、他人と同調することが苦手なのが原因としているのでないでしようか?

 今回4人の女性がいたので、この関係で女子中学生のいっしょにトイレ同行の話が出ましたが、この4人は全員トイレに同行したことはないとのこと。

 しかし、たとえば3年B組女子コミニティのなかのさまざまな情報に疎くなり、グループ(いわゆる派閥)などにも属さない孤立的な状況となり、結果イジメの標的とされることとなります。

 これらは、中学生だけでなく、社会人にも同じようなことがあります。飲み会などはいい例でしょう。

 さらに、我々は話し方や表情が奇妙だったり、動作がぎこちなかったり遅かったりするので、異端を排除する集団心理が働いたりします。

 イジメにどう対処するか?お互い話し合い理解しあうのが理想なのですが、それができない場合は、加害者や組織のトップとなる人に抗議、もしくはいじめる相手に徹底抗戦するか、それができないのならば避けるかの二つだと思います。

 この方は、職場のイジメは退職したのでもう解決済みですが、デイケアグループについては、そこをやめる決心がまだないとのこと。

 ただ、もしかしたらその方は、知らずしてデイケアグループ内にある空気(というより不文律の掟)を侵しているのではないかとも考えられるので、もう一度、それも考慮するようにとも提案しておきました。

 余談ですが、実は私も病院内でのデイケアでは、患者からではなく医療スタッフからイジメというかつるし上げを受けた経験があります。

 「これから、グループワークを実施するので参加しないか」と主治医に言われたので参加しましたが、いつもスタッフは時間ぎりぎりで来る。そしてグループワークはどうしても時間内で終わらないので、開始時間を早めた方がいいのではないかと提案したところ、

「この人は、こんなことを私に行ってきました。みなさんどう思いますか?」と参加者の前で糾弾され、そしてそのスタッフの子分というかほとんどパシリのような参加者から他の参加者の前で「その言動は上から目線だ」などと言われました。

 このスタッフは私に「患者のくせに俺のやり方に文句をいうのか?生意気だ」とも思ったのでしょう。

 しかし、私は仕事で顧客を招いてのプレゼンなどは最低でも開始の20分前に来て、10分前には準備万端になるようにと言われました。

 自分は患者様だというつもりはありませんが、プレゼンや説明会などにおいて、主催者がお客さんより早く来るのは最低限の礼儀だと思っています。だから私のちっぽけな会でもそれは気を付けております。

 もし、時間的に早めることが不可能ならば、「稲生さん、時間変更はできません」とそのスタッフが私に言えばいいだけのこと。

 前述の相談した方は、デイケアグループ内で足をひっかけられたりしたとのことですから、小学生と同じというべきですが、さしずめ私は教師にイジメられるパターンでしょう。     どちらも幼稚なレベルです。

 後半は今回初参加の方から

仕事のなやみで

1 同時進行ができない

2 自分のペースを変えることができない

3 ルーティンワーク化した作業が、少し変わっただけですべてができなくなる。

でした。

まさに典型的なあるあるの事柄です。

スケジュール管理をどうするか、

 まず、よく約束を忘れる我々は、自分の頭を信用してはいけないということ。

 また、過集中になる方らしく、時間見積が下手なことからタイマーを使用し、時間ごとにスケジュールを確認する癖をつけることと提案しておきました。

 同時作業ができないとのことですが、傍目からみたら同時進行しているように見える方も実は

9時~10時 A

10時~11時 B

11時~12時 C

と 実行しており、このときに

「Aは難解な作業だから、あとからじっくり取り組んだほうがいいな」

「Bは、早くできるから午後一番で早く仕上げよう。そのあとCをすれば、もしかしたら今日中BもCも両方片づけられるかもしれない」と判断するのです。

受験勉強でもそうですが、スケジュール管理、そして得手不得手をその都度適格に判断する。

 概して我々はいったんAをやり始めるととことんAをやりつづけ結局、BCは締切から遅れてしまうパターンになりがちではないでしょうか?

ただ、この方は、メモをとることはできる方らしいので、N先生もおっしゃっていまいたが、自分をコントロールすることはそんなに難しくないのでは?とのことでした。

自分のことを体系化し言語化できるのだから、理詰めで整理した思考することができるとのことです。

 あとは、時間管理さえ上手にできれば、問題は解決するかもしれません。

 よく、自分の部屋やデスクと頭の中は同じ状態であると言われます。

 部屋やデスクがぐちゃぐちゃな人は頭の中もぐちゃぐちゃということで、確かにそのような方は、話にまとまりがないため、聞いていても何を言っているのかわからない人も多いのですから、我々の平均的レベルてみればまだ大丈夫ということでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

平成29年7月 定例会

と き  平成29年7月30日 14時30分から

ところ 札幌中島体育センター 1F多目的室

平成29年7月定例会

 今回は、参加者が19人、初参加も4人でした。

室蘭工業大学シエアリング研究会の方が、研究として訪問し、アンケート調査を実施、また札幌学院大学の二通ゼミの教授及びゼミ生も研究としてご訪問してきました。

 人数が多いのでグループを二つに分けて実施しました。

 人数が10人より多くなると、一人に与えられる発言時間が少なくなります。そのなかでは、声の大きな人ばかりが発言して、時間内で一言も発言できない人も出てきます。

 ファシリテータである者も一応の目配せはしているのですが、大人数だと全員は見渡せないのが現実です。

 それで今回は2つのグループに分け、ファシリテータに関しては、ひとつは自分が、もうひとつのグループは、常連参加者であるヒラメさんにお願いしました。

 こちらは私が実施したグループの報告です。

 どのようなことが今悩んでいるかとのことで、まず「職場内の上司たちの命令がよくわからない」とのこと。

 職場によって形態(組織の状況)がさまざまあり、役職と上下関係が決まっているのと、グループ制というのでしょうか、役割により分かれておりお互いの上下関係ははっきりしてないのと二つに分かれるのではと思います。

 相談者は前者の上下関係が役職により決まっている職場のなのですが、そうかといって職場がトップダウンで上司の命令が部下にそのまま伝わるのかといえばそうでもないこともあります。

 部長 課長 係長 自分との配置があって、本来係長は、課長、部長の命令を受けなければなりませんが、この係長が他に誰も持っていない特殊な技術や知識を持っていた場合、上司といえども発言権が強くないことがよくあります。

 自分の直属の上司(ここでは係長)とウマが合わないらしいのでが、この係長が発言権があり、この係長が中心となって組織が廻っている状況であるとのこと。

 もうこれは一般の人間関係のセオリーとおり、キーパーソンである係長になんとか認められるようにするしかないのではとの結論がでました。

 先週でも就業始業前と終了前に報告書を提出する義務を忘れてしまってきつく怒られたと言っていました。

 一般社会では、「忘れた」は「できない」より悪質だと受け取られますので、忘れない方法を実施するべきではないかと。

具体的には、携帯電話のタイマーやデスクやパソコンに張り出しておくなどです。

組織内では、①役職など表面からわかるものと②実態がないけれどできあがっているもの(派閥など)があります。

 ②などは、職場内の掲示板に張り出されているわけでない、まさに空気そのものではないでしょうか。 

 もう一人の相談は、先延ばしについて。

私はある書籍から得たふたつのこと

①いままでの人生のなかので、やらなくていはいけないことが、いつのまにかやらなくていいことに変わった経験があるので、仕事(義務)は頭の上を通り過ぎるのをじっと待っている。

 しかし、やらなくてはならないことがやらなくていいことに変わることがかなり奇跡的なことです。

 仕事(義務)は逃げても追いかけてきます。いつかは立ち向かわなければならないことを思い知るべきです。

②今日すれば、5時間かかる仕事が、明日すると4時間、あさってだと3時間でできるとなぜか未来に対し楽観的観測になってしまいます。

 しかし、これが1年後ならともかく、明日や1週間後に技術や能力は上昇していません。

 明日も明後日も今の能力のままです。

この2点から、基本的には今するのが一番余裕がある、つまり結果的には楽であると考えるようにしました。

 このことを話したら、②について

 切羽詰まった方が、集中力が増すので早くできるとのこと。

 土壇場で力を発揮するタイプでしょうか?私は反対のタイプで、練習ではできたことが本番ではできないタイプです。

 

 

 次はひらめさんがファシリテーターをしたグループの概要をお伝えします。

 (以下ひらめさんの報告)

●参加者は12人

前半と後半で二つのテーマについて話す。

前半は一人の悩み※N先生(大学教授)ゼミの学生悩み

「課題を先延ばしにする」

「学校に行きたくなくなる(通学を先延ばし)」

休憩を挟み後半は私ひらめが提案した

「最近職場に入ってきたアスペルガーとおぼしき新人にどう教えれば良いか」

について、参加者の中で同じような傾向がある方から「こうして欲しい」という方法を出してもらう。

N先生から意見・アドバイス及び総括を頂く。

○ 前半

N先生ゼミ学生の悩み

1「先延ばし癖」

2「スケジュール管理ができない」

の二つについて話し合いました。私ひらめを含めほとんどの方が経験のある悩みです(苦笑)

1「先延ばし癖」について

相談する方は学生で「課題を先延ばしにする」「学校に行きたくなくなる(通学を先延ばし)」

に困っているとの事。

①「やる気ゲージ(当HPに掲載しております)の概念」→時間が経つほどやる気が減るので、やる気がある最初の内に行動を起こす。いわゆる「いつやるの?今でしょ!」の考え。

②目的を大きな塊で捉えるから、今日はそんなにやる時間がないと考えてしまう。目的を小分けにして少しづつ手を付けるようにする。

0はいくら掛けても0だが、0.1でも毎日かければ積み上がる。部屋の掃除も全て一度にやろうとせず、部分部分で数回に分ける。

③以前、稲生さんが言っていた「明日の自分は今日の自分よりできると思い込んでいる。そんなわけはないから今日からやるようにする」

④できなかった時のデメリットを意識する。

⑤共同作業なら「早めに周りに助力を頼む」(ただし、個人の課題ではこれは不可)

等、意見がでました。

また悩みの当人からも学校に行きたくない時は、

「まずは靴下を履く→靴を履く→玄関を開ける」

とちょっとづつ進めて行くように実践している事を話されました。

逆に「やりたくない事はやらない」という意見がありました。

「本当に自分に必要な事ならすぐやる筈。」

「やらないのは自分にとって必要でないからだ。」というのが理由だそうです。

それは極論ではとの意見も上がりましたが、当人は

「やろうやろうとして悩み過ぎた過去があり、この考えになってからは悩みを抱える事はなくなった。」と強い信念があるようでした。

また上記の小分けにする方法は、「かえってできない。やる気が出ない日は無理にやらず、やる気がでた時に一気にやっている」との事でした。

私ひらめも「最終手段は前日に徹夜で仕上げるのもあり。ただしこれは本当に最終手段。いつも使える手段ではない。」と経験から意見を出しました。

(自閉症スペクトラムの著者・本田秀夫先生もペースよくやって間に合わないよりは徹夜で間に合った方がまだ評価を貰えると書いていた事も紹介しました。)

2「スケジュール管理」について

①スケジュール帳で管理する

②スマートフォンやPCにスケジュールをすぐ入れる。(入れた事を忘れたり、入れる際に予定内容を間違える事もあるので毎日確認は重要)

③カレンダーや時計を部屋のどこを向いても目に入るように複数おく。

④自分で締め切りを一週間前に設定する。等、各自実践している方法が上がりました。

また、自分一人で管理は難しいから、

⑤上司に事細かに報告して優先してやる作業の指示を仰ぐ、という意見もあがりました。

【N先生からの総括意見】

参加者さんの「やりたくない事はやらない」は、それが可能な環境、恐らく何か他で埋めわせが出来ているからこそなのでは。

しかし学校も社会も、やりたくなくてもやらざるを得ない場合が必ずある。

それには「意味づけ」が有効。

これをやる事で自分はどう良くなるのか、やらないとどう悪くなるのか、その意味をみつけて動機にするのが有効。

○ 後半

私ひらめからの「最近職場(介護職)に入ってきたアスペルガーとおぼしき新人にどう教えれば良いか」についてです。

私、ひらめは発達障害の特徴はいくつかありますが「空気を読む」「ニュアンスをくみ取る」等はできるので、それらができない方達の意見をもらいました。

まず「その新人」の特徴を私ひらめがいくつか上げました。

40代前半男性。ほとんどしゃべらない無口タイプ

①「あれ」「それ」「ちゃっちゃっと」「パパっと」「ざっと」「適当に」が分からない。

②「○○さん!」(そこをどいて!)

「○○さん~」(こっちに来て~)

等の名前だけ呼ぶ事で別の指示になる事が分からない。

【実際には、アナウンス(発声の強弱)やニュアンスにより定型ならば状況が判断できる】

また、上司が業務日誌をつける際に出勤確認で職員の名前リストを独り言で読み上げていたのに、自分の名前が聞こえたら「なんでしょうか?」とその上司の側に行ってし

まう。

③場の雰囲気が読めない

施設全体がやや緊急事態になって職員達がバタバタしている中、一つ目の指示が終わったら壁際にしゃがみこみ無表情・無言でバタバタしている職員達を眺めていて、次の 指示を待ち続ける。

④時間とクオリティ(どれくらいのレベルの丁寧さ、綿密さが要求されているか)の兼ね合いが分からない。

「この後10分で利用者さんの送迎に一緒に行きますので、それまで室内の掃除機掛けをお願いします」と指示したが、丁寧に掛け過ぎて1ⅿ×1ⅿ程度の面積で10分経ってしまった。

⑤優先順位が分からない。

自力ではバランス良く立つことができず、転倒のリスクがある利用者さんの付き添いをお願いしたのに、室内の端に落ちている紙屑を見つけた途端にその利用者さんの側を離れその紙屑を拾い出した。

入浴介助の見学を指示し、介助の様子を見てもらっていたのに急に反対側のバスマットのシワを直し始める。介助の様子を見るように注意し引き続き見てもらったが、今度はまた別の方向のゴミを拾い出す。

ひらめから、仕事を教える時の注意点や要望をアスペルガー傾向の人にお尋ねしたところ、

①「ちゃっちゃっと」「パパっと」「ざっと」や名前呼ぶだけの指示については、本当に分からないからこの指示の仕方はやめて欲しい。

②「普通」や「常識」という言い方も、明確には分からないので具体的に指示・説明をして欲しい。

③口頭だけでなく、実演や写真での説明もあった方がよく理解できる。

④基本的な作業工程とは違うイレギュラーなやり方の時にはなぜいつもと違うのかの説明を添えて欲しい。そうでないとパニックになってしまう。

⑤よく指示待ちしていると言われるが、過去に自分で判断して良かれと思って行った事が大抵「余計な事」と言われてしまった事が多かったので、それなら「指示待ち」した方が良いと思ってしまった。その新人も恐らくそうなのでは?

等、経験からの話を聞くことができました。

また、アスペルガー傾向のお一人からはまるで我が事のように

「その新人さんには辛く当たらないで下さい。」と懇願され、私ひらめからは

「皆さんの意見を参考に長い目で指導していこうと思います。」

「以前にもアスペルガーの傾向の人が働いていましたが、うちの職員達は受け止めて長い目で見てた人が多かったので大丈夫だと思います。」

「施設の責任者も発達障害はあまり知りませんが、なんらかのハンデがある人でも柔軟に受け止める考えの人です。」と答えました。

ここで、ひらめから更に

「幸いこの新人は無口なタイプなので無駄にひんしゅく買うことはないと思います。」

「これがおしゃべりタイプだと反感を買っていたとは思います。」

と話すと、

アスペルガー傾向のお一人から、

「無口の方がいいのですか?」「自分は無口で困っていて、どうにかしたいと思っている。」と尋ねられました。

ひらめからは

「確かにお話しできた方が良いが、相手の都合考えずにしゃべり続けたり、言ってはいけない事を連発したり、初対面で相手の肩に手を置いて話す(馴れ馴れしい、厚かましい)よりは、まだ無口の方がひんしゅくを買わないと思います。」と以前の定例会で上がった意見を伝えました。

【最後 N先生から総括】

「語用論」と言われる、「話し手」が伝えたいと思っている言葉の単語以外の意味を「聞き手」が理解できるのはどうしてか、を研究する学問があるがアスペルガーの人達が正にこれが分からない。

「えんぴつある?」「消しゴムある?」は持ってるかどうかを尋ねているのではなく「貸してくれないか?」という意味なのに、アスペルガーの人達は「あります。」とだけ答えてしまう。

「真っ直ぐ帰るの?」は直線で帰るかどうかを尋ねているのでなく「寄り道せず帰るのか?」という問いかけなのに、アスペルガーの人達は例えば「2回曲がります。」と答えてしまう。

抽象的・婉曲的な表現は避け、直接的に論理的に説明をするとまだ理解しやすい。時間が経ってからではなく直後に説明するのも重要。

客観的な判断も難しい。有名な「サリーとアンの課題」【補足説明 発達障害者に状況判断がどの程度できるかのテスト】代表されるように他人の立場・気持ちに立って考えるのが難しい。これが人間関係の距離感が分からない事にも繋がる。

例えば学校や職場で、ただのクラスメートや同僚に親切にされると、事あるごとにその人にばかり話しかけたり、ついてまわったりする。アスペルガー当人は「親切を受けた快感」をただ再び求めているだけなのだが、相手に取っては大して親しくもないのになぜ?となってしまう。これが度を過ぎるとストーカーとして訴えられる事にもなる。

先程の「初対面なのに肩に手を置く」のも「(他人と自分との)距離感が分からない」に当てはまる。

アスペルガーの人は確かに指示待ちが多い。他人の立場・気持ちに立って考えるのが難しい為にその場その場の「最適解」が分からないので自発的な行動が「的外れ」「余計な事」となり、それを咎められた経験が重なると自発的に動けなくなり、結果「指示待ち」になる事が多い。

 以上 報告でした。

 

 

ひらめさん、そして今回ご訪問していただいたN教授及びゼミ生、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

平成29年6月 定例会

と き  平成29年6月25日 14時30分から

ところ 札幌中島体育センター 2F講堂

  今回は、参加者が12人、そのうち初参加者が4人と大勢でした。

まず、初参加者の相談をそれぞれ聞いたら

①他人の話が聞けない メモが取れない

②マルチタスク(平行作業)ができない

③優先順位がわからない

④気が散る

⑤不器用である

などでした。われわれの鉄板「あるある」がでたところでしょうか。

その対策方法として

① メモを取るといっても、我々は相手が話している尻から忘れます。やはりしゃべる相手に理解してもらい、ゆっくりとしゃべってもらって、一回一回聞き直す、一問一答のように聞くのが確実ではないかとのことです。相手にいやな顔をされるかもしれませんが、ここは後々トラブルになり迷惑を相手にかけるよりましではないかとのことです。

②マルチタスク(平行作業)ができない

③優先順位がわからない

 これらは、相互関係があると考えます。できる人は優先順位を即座に判断して、進行状況を把握して、実はひとつずつ処理しているのですが、傍目から見れば同時進行のように見えるのです。優先順位はビジネススキルとしていろいろな方法がありますのでそれを参照にするとよいと思います。

④気が散る

 話が聞けないの中に気が散るからとの意見もありした。とにかく雑念が湧き上がるとのことでした。過集中がある一方、集中力がまったくない(ように見える)人もいる。まさに両極端の人種です。

 さて、人が話している最中に雑念が生じ、上の空になってしまうとのことですが、歌の輪唱のように、人の話を(頭の中で)復唱することです。

 ただ、声を出してしまうと、ぶつぶつ独り言なので気持ち悪がれますので注意が必要です。

この話が出たときに、仕事の作業手順が覚えるのが苦手の話もでましたが、このときも頭の中で、電車のプラットホームにいる駅員のように指さし確認をする(ようにイメージする)と覚えやすいのではとの話もでました。

 メモが取れないのなら録音レコーダーで補う方法もありますが(自分も採用しました)、今は、情報管理のセキュリティがとても厳しく、それができない状況であり、定型の方ですらこれは厳しいのではと思うことがよくあります。

⑤不器用である

 多くの分野が機械化されても、まだまだ手作業の部分は、さまざまな職業であり、その分野で苦労されている方も多いはず。創意工夫で乗り切るしかないのでは?と実際に出された中の一案は

書類を折るとき、たとえば封筒入れるために紙をA4サイズを2つ折にする場合、紙を指で合わせることができない場合は定規を使うとか、道具などを使う方法が紹介されました。

第2部は不安についてです。

今回は、自信があれば不安はないのではとの前回の問いに、自信とは何か?つまるところは“何でもできる”のではなく、何ができるのか何ができないのか、己(能力の限界や周り=環境)を知るということとなりました。

 つまりできないことに関しては、割り切るということで、結局は“悟る”に尽きるとのこと。

 参加者の中にも、前の職場では、絶えず自分の能力の限界付近の仕事をしていて、ストレスにより体調不良にもなったが、転職した今は自分の身の丈を考えていて、前職より給料は下がったけれど、以前よりストレスや不安は減少したと言っていました。

 何をするにつれ、完璧主義でいたずらに目標のハードルを上げてしまう我々ですが、ほどほどの目標を考えてみる必要があるのではと考えました。

 

  

 

 

 

平成29年5月 定例会

と き  平成29年5月21日 14時30分から

ところ 札幌中島体育センター 2F講堂

 初参加者は1名いましたので、その方の悩みから

 新しい職場で、先輩にあたる自分より若い同僚が、罵る言動をとること。

 最初は、我々と同じ社会性がないまたは、場の空気、雰囲気が読めない人間なのかな?と思いきや、その者は、相手を選んで違う態度をとるらしいです。となると相談に来た人を狙って実施していると推測できます。

 となると、方法は二つ、一つは、徹底的に無視。その者は、相手の反応を見て楽しんでいるのですから、こちらがまったく反応しなければ、相手も飽きてあきらめるのではとのこと。

 もうひとつは、毅然とした対応をとること。もともと非礼、傍若無人な行動を取る輩に常識や増してや大人の対応など通用しません。

 いじめの世界でも中途半端な態度が相手を調子づかせることとなるのはどこも同じです。

  後半は、今回の共通テーマ「不安」についてです。

 今回、不安に対して「認知行動療法」のDVDビデオを一部視聴しました。

 「負の自動思考」と言われる専門用語がありますが、何かの事柄に対し、ネガティブシンキングを自動的にどんどんしていくというものです。

 私も、ネガティブシンキングをしてしまう性格なので、この癖を矯正すれば不安が軽減されるのでしょう。私もこの「認知行動療法」を実施して自分の考え方の癖の多くを矯正することができました。(まだまだ負の自動思考はたくさんありますが)

 さて、ここで、参加者から「自分に自信を持てば、不安はなくなるのでは?」との意見がありました。

 確かにそうなのですが、それでは自信を持つにはどうすればとのことがまだわからないままでした。

  

 

 

 

平成29年4月 定例会

と き  平成29年4月21日 14時から

ところ 札幌中島体育センター 2F講堂

 初参加者は2名いましたので、その方の悩みから

 まず1人目は

会話中に言葉が浮かばない。そしてそのことに関連して癇癪を起してしまう

 2人目は、耳からの情報収集がうまくできない

また、他の方からは

コミニケーション方法や、人との接し方が出てきましたので、コミニケーションの方法について話しました。

 まず話題をどうするか?どうしても我々は、話題の幅が狭く、マニアックな話題にばかり集中しています。

 初対面の話題としては「木戸に立てかけし衣食住」と営業マンには言われているようです。

 木 気候

 戸 道楽・趣味

 に ニュース

 立 旅

 て 天気

 か 家族

 け 健康

 し 仕事 

 衣 服・ファッション

 食 食べ物

 住 住居

また、似たようなので、ホステスさんの中で言われているのが「適度に整理すべし」

 て テレビ

 き 気候

 ど 道楽・趣味

 に ニュース

 せ 生活

 い 田舎・出身地

 り リスク・病気・健康

 す スター・芸能

 べ 勉強・知識

 し 仕事

 話題の振り方は

これらをある程度予習しておけば、なんとかなるはずのですが、そこらへんが我々の悩み、言葉が思い浮かばないとのことでした。

 ことあることに言うのですが、頭の回転が遅い我々は、言葉のキャッチボール、相手からの言葉というボールを投げられてもすぐに返球(返答)できない。事情がわからない相手は苛立ってしまうわけです。

 この対策としては

 聞き役に徹する。そのために相槌のテクニックや笑顔なども必要です。

 相手を調子づかせせれば、勝手にしゃべってくれるわけです。

 また、一見消極的な方策ですが、しゃべらない方がいいのではとの意見もありました。空回りしたり、相手を怒らせたり、地雷を踏むような最悪の事態になるようなことよりは黙っていた方がいいとの考えもあります。

 あと、会話でも1対1より、複数のほうが苦手との話がありました。これは正直自分とは違うので驚いた次第です。

 私は断然1対1の会話が苦手です。それは前述のとおり、相手が投げたボール(会話の言葉)にすぐに返答することが苦手なのですが、これが複数になると、自分のところではなく他の誰かにボールが投げられているので、その間に話を考える余裕があるからです。

 しかし、この複数が苦手との方の理由は、複数のうちに誰に会話が振られているのかわからない。

 これらはその場の空気を読むことが必要なので我々特有でしょう。 

  この空気は、その場によって違うので、どうすればよいいかとのアドバイスは出すことができませんでした。

  後半は、今回の共通テーマ「不安」についてです。

  脅迫観念などがありますが、その一つに「外出する際、家の鍵のかけ忘れを何回も確認してしまう」例がありました。

 これに対しては、

 1 鍵をかけたとき、自分の手に安全ピンなどで刺す。痛みがあるから確認したことを忘れることはない

 2 鍵をかけたところをスマホの動画で撮っておく。時間が表示されるから証拠が残る。

でした。

 また、仕事の不安に対してですが、やはり完璧主義ゆえに不安が多いのでは?それに関連してハードルをもともと高くしているのでは?とのことでした。身の程を知れとのことです。

完璧主義の背景には、失敗を過度に恐れているとの意見もあり、失敗しないよりも失敗かられを取り返し復帰する体験が重要だとの意見もありました。

この不安に関しては、逆療法としてたとえば潔癖症などに対し、あえて不潔な生活をした方もいました。

そもそも不安というのは、今時分が持っているもの(有形・無形)を失う恐怖です。

先ほどの外出する際に鍵をかけたかどうかの不安も、家に泥棒が入り何かを盗まれる心配があるからで、盗まれるものが何もなければ鍵をかける必要がないから不安もないとのことです。

極めれば、失うものがなければ不安もなくなる、それは釈迦の最終解脱のレベルに到達することです。

やはり自分も含めて修行が足りないとの結論でしょうか。

 

  

雑談会

と き  平成29年4月15日 18時から

ところ 札幌市西区民センター 第2会議室

 いつもの定例会は、テーマを決めて話したり、参加者の悩みを聞いたりしています。

 その方式は、今後も続けていくつもりですが、コミニケーションスキルを磨くのも必要だと思いますのでその場を提供しようと思い今回実施しました。

 初参加1名を除いては、常連の方ばかりだったので、それなりに話がありました。

 ただ、一見の人ばかりだとどうするか? 重たい空気が流れるかもしれませんが、そこを打ち破るのも技術のうちだと思います。

 一般、定型の方は幼少から学生を卒業するまで、この雑談スキルを磨き、社会に出ますが、我々は、もともと苦手ゆえそのスキル習得の機会を避け、大人になって「どうすればいいのか?」ともがいているわけです。

 日本社会において、他人とコミケーションをしなくて良い環境などはかなり特殊な世界であり、少数派であるので、生きていく上での必須スキルでもあります。

 平成29年度は、不定期ではありますが、このような機会を設けていきたいと思います。