令和5年1月(リアル)定例会
参加者7人(うち女性2名)
◯ 職場のミスについて
相談者は障害者施設で働いており、利用者にうっかり(個人)情報を流してしまったとのこと。
情報はいまや財産と同じ価値であるので、それを流出したのは、このご時世、問題があるのはどこの職場でも同じでしょう。
その背景が、ADHD的なうっかりミスではなく、利用者に言い寄られて思わず暴露してしまったとのこと
我々は正直者が多く、嘘がつけない、嘘をついたら顔にでてしまう。
顔に出さないで、平然と嘘(とまでもいかないまでも方便)をつくことができないことがあります。
そのときにどのように対処するか?
1 「上司や他の人に聞いてくれ」(と言い逃れ)を言う
2 トイレ等その場から離れる(緊急退避)
そのときにパニクっていたそうです。
パニックになる、いわゆる頭に血が登る、それは怒りと同じ状況なので、「アンガーマネージメント」の手法が参考になるのではないかとの意見もありました。
前述のその場を離れるのもアンガーマネージメントの手法です。
その他、アンガーマネージメントの怒りの沈め方、怒りを上げない方法として「スマートウオッチ」(やその類似品)で脈拍を感知し、一定以上上昇するとアラーム通知するシステムがあるので、それを利用したらいいのではとのことでした。
方便の言葉が出ましたが、嘘でなければ真実、白か黒、どちらかの返答しかないと考えてしまいがちですが、その真ん中の返答、グレーな返答もあるのです。
自分を守るために、定形はいろいろな方便を使っていることが実社会では通常だということを再認識しとくべきでしょう。
◯ その後
雑談になりました。
当会では、相談内容が多いときは、その解決策を出すことを第一目的としますが、それがない場合は雑談タイムも設けたりします。
雑談とは、様々テーマに沿って、意見や感想を出し合うもので正解はありません。
前述のように嘘か真かを我々は問いがちですが、その時間を共有するのが目的なので、この雑談に真実は不要と言ってもいいでしょう。
皆様は、雑談に対する知識や意識はあったので、1時間くらいの間は持たせることができました。
実社会では、雑談力も重要なスキルなので、不定期ではありますが、この雑談タイムの機会も作っていきたいと考えております。
令和4年12月(リアル)定例会
参加者7名(内女性2名) 札幌市市民活動促進センター(かでる2,7 8階) その1 同じ職場の同僚の言動や振る舞いが気になる 職場内の同僚だが、 ①言葉遣いが上級(お嬢様言葉)の言葉を使う ②自分以外の担当の仕事を卑下(いわゆるマウント取り)する ③何かある(仕事の失敗等)と「自分は発達障害だから」と言い訳をする これらの言動や行動で「イラっ」とし、たまに爆発しそうになるとのこと。 また、そのことをいつまでも引きずって、悶々としているとのこと アンガーマネージメントでもよく話題となりますが、自分の怒りは爆発させるのではなく、どのように昇華させるかが問題でしょう。 その具体例として 1 怒りの内容を紙に書く。そしてその紙を破ったり、燃やしたりする 2 空想でその同僚を攻撃する。 気になったのは、その同僚である女性は言葉遣いが、変な上級言葉を使うとのことですが、育った環境でそれが当り前になっているのではないか? これは気になると言うのですが、このように喋ることは本人の自由なので、他人がとやかく言うことではないのではないかとのことでした。 ②に関しては、自分の仕事が一番だと考えるのはとても大切ですが、そのために他の仕事を見下して、それを他人に言ってしまう。本音の部分を他人に言ってしまう。 我々あるあるですが、ここは「反面教師」として、怒らずに自分のことに置き換えるのがいいのでは?との意見でした。 ③については、どこまで自分の権利を相手に要求するか?オープン(障害者)雇用の例ですが、障害者だからといって、権利ばかりを声たかだかに叫ぶのも、日本の職場環境ではあまりよろしいこととして受け入れられないと認識するべきでしょう。 いまのところ、この同僚からは直接的な被害は受けていない様子なので、他山の石として無関心を装うことが必要でしょう。 その2 今いる会社のルール(慣習)が対応できない 現在の会社のなかで、他人との話(雑談)や質問に対しての返答がうまくできない、とのこと。 コミュニケーション障害は、我々障害の根本です。雑談に対しては、高度なコミュ力が要求されます。 コミュ力をあまり要求されない職場への転職もありとの意見がありました。 相談した本人は、実社会の立ち位置、年齢的に言うと、役職にも付き、早い人は結婚して家族も持っている人もいる中、安易な転職は抵抗があるようでした。 転職して自分に合う職場を探すか、一つの職場で自分の役職が上がるのを待ち続けながら働くのか 価値観、人生観の違いとなるのではないでしょうか。
令和4年6月(リアル)定例会
一人目
心の中のモヤモヤをどのようにして、解消すればいいか
例 同僚がああいさつしても返さない
これに対して納得できない、とのこと。
まず、この同僚から離れることを考えるべきだとの考え。物理的には、同僚がいるその職場を離れることが最善です。
それができない場合は、感覚的に距離を置くこと。距離をおけば客観的に見ることができます。それでこの同僚には「挨拶が(何らかの理由)でできないのだろうなあ」ということが感じることができます。
挨拶をしないことは、確かに社会規範、常識からは外れていますが、法的に処罰されるものではありません。
自分の常識や考えに当てはめようとするのは、我々のあるあるです。私も何人か知っていますが、「自分は神なり。全ては私の思い通りになるのがこの世界の定め」などの言動のある人がよくいます。
自分のルールで縛ることは、本人から見れば、精神的にも脳の機能的から見ても楽なのですが、縛られる他人はたまったものではないのです。
また、我々は、問題を「正誤」で考えてしまいます。先の例で言えば、挨拶をしないのが「誤」ですが、自分の「損得」で考え直すことも必要ではないか。
その同僚を挨拶するように指導することは、自分にとってどれだけ得か。時間や労力ばかり費やすことにならないか。自分の利益を第一優先として考えることも必要でしょう。
二人目
自分で約束(予約)したものを結局途中で止める(キャンセル)してしまう
例として、美容院があげられてました。時系列で説明しますと
①1週間前に予約する
②きちんと自分の思い通りにカットしてくれるか不安になる
③希望の髪型スタイルが決められない
④自分は人混みが苦手なので、予約日当日その時間に混雑していないか不安である。
⑤これらから行こうとした予約時間ギリギリでキャンセルの連絡を入れる
これを数回実施していると、店に申し訳なくなり結局その店には行けなくなる
まず、③ですが、自分のイメージが決定してからがいいのでは、と④店が混む時間は店に聞いて、空いている時間に予約すればいいのではとの意見が出ました。
また、自分の思い、考えが相手に伝わっているか?はコミュニケーションの不得手がでててしまうので、思い描いている髪型のタレントの写真を持っていけばいいのではとの意見がありました。
不安に対して対処ですが、
予約から当日まで時間、日程を開けるから不安が増殖されていく。だから、予約してすぐに、極端な例を言えば店の入り口前で予約をして、完了したらそのまま入店することをすれば、不安になっている暇はありません。
あと、自分の思い通りの髪型にしてもらえるかが不安とのことですが、美容師は指名制が普通なので、馴染みのスタッフを作ることができれば、先程の意思疎通もしやすいのでは?とのことでした。
馴染みのご指名美容師に巡り会えるまでは、自分の思いにそぐわない髪型にされるリスクもありますが、そこに行き着くまでにトライアンドエラーを繰り返すことも必要ではとの意見もありました。
我々にかぎらず不安は、理詰めで解決する方法もありますが、慣れることも必要でしょう。最後は根性論になってしまいますが、勇気が大切とのことでしょう。