令和2年2月定例会
今日は、祝日だったせいか参加者は2人。しかもどちらも常連さんだから。いつものような相談などはせず、雑談となりました。雑談なので、発達障害だけに言及せず、障害者に対する世間の考えなどが話として出ました。
他の会では、雑談をメインにしており、そことは差別化をしているつもりでした。こんな肩の力を抜いた会もたまにはいいものです。休みの昼下がりにほんわかとして話している感じでした。
令和2年1月新年会(定例会)
巷は、会社はもとより、いろいろな団体で実施している忘年会や新年会をわが会でも恒例で実施しております。
いつものような、ワークショップ形式ではなく、雑談形式でした。
ほとんど常連さんばかりだったので、当会はわりあいおとなしい人が多い(他の会は、ADHDよろしくマイク離さないマシンガントークの人が多いような気がします)ので、始めはしんみりしていましたが、時間が経過するにつれ打ち解けていったようです。
当会は、まず少人数でメインなっている会場も防音が完備しており、静かなので、あまりしゃべりが得意で無い人が来るような傾向になっているのかなと考えています。
この雰囲気を会のカラーとしてこれから運営をしていきたいと考えております。
令和元年12月定例会
一人目
職場の健康診断の際に、薬の服用歴にコンサータのことを記載した。
その後、なぜか職場では自分にサポートが着くようになり、また、対人の仕事などがなくなった。配慮してもらっているのかどうか?疑問であるとのこと。
会社には、自分の障害のことを報告していない、いわゆるクローズ就労です。
だから、サポートが着く理由を考えてみたところ
①障害とは関係なくとも、仕事が詰まっている、または遅いから、助けとして着けた
②そのサポート役の研修のためにのためにつけた。
③その人は、もしかしたら職場内で干されていて、行き場がない人かもしれない。
の意見が出ました。
よく我々は就労の際は、オープンかクローズか?どちらかを選ぶかは一長一短で永遠のテーマです。
この、自分の障害を隠すにはどうすればいいか?ということと、また、クローズ就労の場合、職場の対応がいちいち気になる、疑心暗鬼になることは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
服薬名にコンサータを記載してしまったから、もう、人事には自分がADHDだとわかってしまうかもしれません。ただ産業医が精神科だったらわかるかもしれませんが、外科医で、あまり調べなかったらスルーするかもしれません。(産業医はよほどの大企業でないかぎり、どこかの病院の医者が兼業でやっている場合が多いので、きちんと調べないこともあります。)
また、ばれたときにどうするかも考えておく必要があります。経歴詐称ですから、最悪解雇も考えられますが、いきなり解雇は日本の企業ではあまりないとは思います。
しかし、定型の人より著しく仕事ができない、または服務態度に問題があるなど、普段から定型と同じことをやらなければならにことを肝に銘じておく必要ありあます。
二人目
今の病院の診断が5分である。また、セカンドオピニオンが認められない。それで、病院を変えるかどうか悩んでいるとのこと。
また フラッシュバック(PTSD)ではないか?と思う症状もあるのだが、どうすればいいかとのこと。
まず、診療時間ですが、我々発達障害の専門医は絶対数が不足しております。そのため、その医者に患者が集中するため、診療時間が短くなるのは必然である。だから、そのような人気のある先生を選ばないこと、との意見があありました。
また、発達障害よりも 二次障害であるトラウマや不安、うつ病に焦点をあててそちらの専門に見てもらったほうが早いのではないかとのこと。
フラッシュバックやPTSDなでのトラウマ治療に関しては、病院だけでなくカウンセリングを受けることも考えてはどうかとのことです。
トラウマ治療には、投薬のほか、認知行動療法やEMDRなどの学習療法も実践しています。
民間のカウンセリングは保険診療外なので、お金は高くつきますが、症状が改善されるのであれば、利用するのも手でしょう。
令和元年11月定例会
11月定例会
1 一人目
デリカシーとは何かとのこと。
デリカシーとは、気配りで我々が苦手な空気を読むなのでしょうが、自分がA言う立場B聴く立場 この二つにわかれてAは自分がデリカシーを心がけなければいけないB相手にもう少し気づかいをしてほしい
この二つに分けて話を聞きました。
A 「相手に余計なこと言ってしまった。触れていけないことをした」
学生時代の揉め事、前に聞いたことを再度聞いてしまった。
① 相手が何も変わらない(態度)なら、そのままでいればいいのではとのこと つまり、なかったことにする。まず、最初の方法。
そして、相手がなにかよそよそしいと気がついたときにすぐ謝る。早めの対応が肝心とのことです。
相手は面倒見の良い姉御肌タイプ。このことを言ったのは3週間ほど前
とのことなので、早めの対応が肝心でしょう。
余計なことを言わないには、話し言葉に気をつける。
どうしても我々は、無礼な言葉(タメ口)などしてしまう傾向がありますが、そこは用心しておいて、全てを丁寧な言い方や、事柄やあたりさわりにしか言わないことを徹底するのもひとつの方法でしょう。
B「相手にはもう少し考えてほしい」
例 同僚と話、お互いの祖父母のことで自分の祖父は既に死亡。
それにどういう気持ちだったと聞かれてそれに対し「なぜ聞いてくるのか?悲しくて当たり前ではないか」と思った。
自分は相手の言動を根に持つタイプであるので、それをどうすればいいか?との質問です。それに対し。
① 割り切って付き合うことにすれば。距離を持つこと。
② 軽いことに言われたときは「応えなければダメ?」(軽く言うのがコツと のこと)
③ 重くのしかかる話には黙秘する。切れそうになる場合はその場から離 れる。
との意見がありました。
なぜ怒るか?人はだいたいトリガーワードを持っています。この方のワードは「何でできないの?」でした。
これらはその人その人の経験から来るもので、人それぞれで価値観の違いもあるかもしれません。
いやなことを引きづらないためには、好きなことをやる。没頭できる時間を作る。また、いやなことを書き出す。あとから対処法を考えることができる。
考え直せば、相手を怨む時間がもったいないと思う。自分の時間に使う。怨む時間は暇な時間なのではとの意見もありました。正論ですが、やはり感情的なものはなかなかコントロールするのが難しいとも思います。
二人目
忘れ物が多い。「明日○○持ってきて」ですら忘れでしますうとのことです。
一般的な対応策として
① スマホのアラームを使う。腕にはめるメモ帳「ウエアラブルメモ」に書く(東急ロフトやヨドバシカメラで買える)
② 大きなかばんに使う可能性のある物品を全部持っていく。
③ 大きなメモを書いて玄関などに張っておく。
時間が守れないのに二つのタイプがあります。
A逆算できないタイプ
例えば、12時にある場所で待ち合わせ、そこに行くには1時間を要するとすれば、自宅を出発するのは11時となりますが、なぜか10時50分頃にに別の用事を急にやり始め、結局出発時刻を過ぎて遅刻してしまう。
それを防ぐ心がけとして、そのときの自分を信用しない。メモをしておく。
事前(前日)に準備を完璧にしておく。そのために専門の箱に持ち物を入れておく。また、直前に余計なことをしない。余裕は余裕時間と捕らえられないので、それをしないようにする。とのことでした。
B約束そのものを忘れる。
これは先ほどの例だと12時に待ち合わせの事自体を忘れてしまっている状況です。
その対策として、スマホにアラームを入れておく、過集中する人には、目の前に時計を置いておく。二つのことが揚げられました。
三人目
指示されてもイメージが沸かない。できない、理解できない。とのことでした。この問題に対し、
視覚優勢型なので、耳から聞いたことはイメージングできない。
手順を1から教えてもらえるようにする。とのことでした。
また、言葉を真に受ける。我々は先ほどの例にもあるように行間を読むことができません。
「見ていて」=Look Only しかし実際には監視・手助け・世話をする。
「疲れた」 I am tired だから話を聞いて・助けてと相手は願望していることを定型なら判断できるが、我々はわからないのです。
察することが前提であり、状況判断をする。定型ならば経験の積み重ねでそれができるのでしょうが、我々にはそれができません。
方策としては、結局怒られても相手に尋ねること。それしかないとのこと。そのためには、尋ね方を練習する。申し訳なさそうにするのが当たり前のことを尋ねるのですから、申し訳ななさそうに尋ねる。
コミュニケーションですから、下手になることも必要でしょう。
我々は往々にして偉そうにしている方が多いようですが、それは、トラブルの原因のひとつと肝に銘じておく必要があるのではと感じます。
令和元年10月定例会
まず、先月は場所や稲生の日程の都合で開催できなかたことを、お詫びいたします。
また、数年ぶりの方が訪問していただきました。来なくなった方がしばらくして訪問して頂けるのもうれいしいものです。
一人目
現在の作業所で、自分のパーソナリティが変わったというより変えたことにより、ギスギスした関係になったようだとのこと。
現在、就労移行支援作業所で働いているが、一般企業へ障害者雇用枠として新たに働きたい。そこで、今後においてこのようなことがないようにしたいので、なんとかいいいアドバイスがあったら教えてほしいとのことです。
具体的には、その人は、今までは口数が少なくおとなしかったのですが、最近は言いたいことをづけづけ言う「つっこみキャラ」に変わっていったそうです。
そうしたら、職場の他の方からの苦情が、支援作業所のスタッフ経由で伝えられたとのこと。
ぎすぎすした雰囲気になっているとのことなのですが、これは、我々あるある、思ったことを考えず言ってしまう、やってしまう行動のため、他人に顰蹙や不快な思いをさせてしまう、そのものです。
なぜ、おとなしい性格からつっこみキャラに変えたかといえば、何となく自分が損をしている気がしていてとのことです。
自分の体験でもそうですが、肝心な時に場面緘黙になってしまう傾向があり、その場で都合のいいように他の相手に流されてしまうことがありました。
そうようなときは、毅然として自分の意見を言うべきですが、一方で、余計のこと、相手のプライベートなこととかを言ってしまうことが多々あります。
その方には、これから転職も視野に入れているので、特に言葉には慎重に、
自分以外は皆先輩なのですから、平身低頭で行くべきとの意見がありました。
感情に任したままの言動はやはり、トラブルの元になるのでしょう。これにより、我々は転職の数が抜けて高い人が多い傾向にあるのも特徴でしょう。
二人目
今回病院を転院しようと思っているので良きアドバイアスがあったら教えてほしいとのこと。
今まで大きな病院(総合病院)だったのが、我々の障害にも対応できる病院にしたいとのこと。
ここで、問題となるのが、発達障害専門医は、絶対数が不足しており、初診を受けるまで数か月待ちとか、抽選で決まるとか受診するのがとても難しい状況です。
幸いその方は、専門医とまではいかないまでも、発達障害に対応しているクリニックに紹介状を記載してもらったそうなので、障害に対する対応は充実してくれると期待できるでしょう。
あと、デイケア・ナイトケアがそこの病院では実施しているようなのですが、それはなにか?という質問がありました。
私が以前受診していた病院は、平日のデイケアの他土曜日のデイケア、そして夜間のナイトケアがあり、そちらに通っていました。
実際のプログラムはどんなものかというと SST,サイコドラマ、認知行動療法と純粋な医療行為のものから、ヨガ、パズルゲーム、卓球などのレクリエーションのようなものなど様々なプログラムがありました。
このなかで、自分にあったプログラムを選んで受診することが治癒、寛解への道でしょう。
一般の人から見たら、「クリニックでヨガや卓球などがなぜ治療になるのか?」と疑問を持たれるかもしれません。
これは主にうつ病に対しての処方であり、うつ病は気力がなくなり、家から外出できなくなってしまうために、楽しむことやリラックスした気分を体験することも大切だからこのプログラムを実践しているのでしょう。
発達障害専門のデイケアプログラムはあまりないかもしれませんが、なにか効果がありと思ったらプログラムは受けて損はないと思います。
私の体験談になりますが、以前のクリニックではデイケアは認知行動療法とSSTを受診していました。
SSTとは、対人コミュニケーションを実際にどのように受け答えをするか一種のシュミレーションです。
自分としては、どのような状況の時にどのような言動や行動をすればいいかは参考になりました。また、グループ(多いときで15人くらい)で実施するので、長く在籍していると顔見知りとなるので、雑談などしていたのが楽しかった思い出があります。
本来の目的とは反れますが、我々の当事者会のように、同じ悩みを共有することだけでも意義があるのではと思います。
令和元年8月定例会
一人目
人事異動した。異動配置後のところではADHDの症状が出て、「上司に人間としておかしい、そりが合わない」と言われた。
その上司には自分の障害のことを言ってはいるが、未診断であり、上司も理解してくれいてないようであるとのこと。
具体例として、
・命令と実行していることが違う。
・複数指示したことに対し実施する順番があるが自分の思うやり方ですると怒られる。
・結果が上司の考えることと違っていることもある。
・自分の言動は主語がない、そのために何を言っているかわからない。
・物の置きっぱなしや共有のものである備品を持ち出したりする。
・忘れ物が多い。
・時間を上手に使えない(日程調整ができない)
これらのため、子供だと揶揄されたこともあるそうです。
人事異動で今の課に配置されたのですが、前の課ではチーム制だったのだが、今回の異動後の仕事内容は一人で仕事を任されることになったので、ミスが目立つようになったとのこと。そして今までは周りでフォローしてくれる人がいたが、現在の配置先ではいないとのこと。
課内の人数は6人居て、課長 係長 自分、同僚となっており、自分に対し怒るのは直属上司である係長、この人がキーマンとなっているようです。
周りの同僚はいつ自分が係長の逆鱗ターゲット(生贄)にされるかわからないので、関知せずの状況になっている。
そして、係長の上司である課長は、今年度で任期満了の退職だからか、あまり、波風を立てたくない、ことなかれの雰囲気を醸し出しているので相談の対象にはならないとのことです。
これらの状況について、他の参加者の方は、どういうふうにやっているか?を聴きにきたそうです。
状況としては、パワーハラスメントに抵触するかもしれませんが、グレーゾーンなところもあるので、そのことについては特に話すことはしませんでした
その上司に怒鳴られるのが、一番堪えるとのことですが、法令的な手段を取ることは最後の手段であるので、なかなか決心がつかないことだと思います。
参加者からは
この上司は 現場あがりの50代だから我々の障害を理解するほうが世代的に無理ではないか。上司からの評価は変わらないのでは?
逆に、注意されるだけまだましではないか、とプラス思考にするのも大切でしょう。
また、その係長の異動をじっと待つのも消極的ではありますが、サラリーマンとしては妥当な考えでしょう。
究極の意見として病気休暇や休職をして上司が異動するまで待つやり過ごす方法もありではないか?もしかしたら、係長は来年に異動するかもしれない、とのことです。
前述のプラス思考についてですが、別の参加者から私の会のような自助会や病院のデイケアに行き、そのなかに多種のプログラム SSTやWRAP(元気回復行動プログラム)などを実施しているところもあるので、そのようなところを足繁く訪ねて自分に合うところを探すのがいいのではとの話がありました。
職場の人間関係は、我々のみならず定型の人間でも様々な悩みがあり、それに増して我々は障害の不器用さが加わって、事態を重くする傾向があるのではないでしょうか。
二人目
1診断後、他の人と関われなくなった、
2孤独死を不安になってしまう。
まずは1
自分の症状、診断名をカミングアウトしたら、友達の態度が変わったような気がしたとのこと。
具体的には「この人いらない」 排除された感じがした。
また、冷たい対応、飲み会のときに自分が話したときに、相談者に対して「話さないほうがいいよね」と言われたとのこと。
それは存在自体、つまり全人格の否定か?それともあるタイミングを話していただけのことか?どちらかはわからないとのこと。
この話だけで、実際にその場にいたわけではないのでわかりませんが、まだ排除されたとは断言はできません。またその友人からはその後に「いっしょにお茶でもに行こうと」いってくれたとのことから、それならまだ相手は縁を切ったつもりはなくまだ脈があるのでは?と感じました。
その相談した方はいつの日からか心から笑えなくなった。皮肉っぽい笑いになっていたかもしれないと意識しはじめたとのことです。ただ、その友達とは中学生からの長い付き合いだから、相手もそのような性格はわかっているのではないかと推測されます。
別の友人である中学生の同級生は遠方にいるとのこと。
それならば、その遠方に会いに行ったらいいのでは?との意見が出ました。
旧友とは、年数が経過するにつれ段々疎くなるものです。定期的に会うのも友人関係を維持していくためには重要かと考えます。
2孤独(死)について
孤独に対して不安になっているとのことです。とりあえずその不安を打ち消すには、なるべく人と会う機会を多くすること。どうしても我々は、一足飛びに親友を求めたりしますが、いきなり出会って親友はおろか友人になるわけではありません。
それでも、そのときだけ会う知人を作るのも必要ではないか。一期一会の出会いでもいいのではとのことです。
コミュニケーションを磨く手段として多くの人と話すことが必要です。雑談は我々が苦手とするものですが、コミュニケーションはキャッチボールに例えられように、その上達方法は練習を多くすることが必須でないでしょうか。
前回にも同じ事例がありましたが、店(居酒屋やカフェなど)で馴染みになる。また、いろいろなところで(札幌ファクトリーなど)でイベントなどを行っているのでそこで同じ趣味の仲間を見つけるなど。
自分の趣味があるのならば、そのサークルに加入するのが王道です。
そこでじっくりと付き合いを行えば心を許し合える人も現れるのではないのでしょうか。
漠然とした孤独感や不安に関しては、紙に書きだすこと解消方法との意見もありました。
ただ書き出すこともいいのですが、マインドマップやブレインストーミングを使うことで、原因やこれからどうすればいいか目的が明確になるので、使ってみてもいいのではないでしょうか。
令和元年7月定例会
一人目
人の顔を見るときどこを見ればいいか
今まで鼻を見ている。実は目を見て失敗した経験があったとのこと。具体的には高校生時代、学校祭で披露するダンスで練習をサボっている人間を凝視して、その後、「じろじろ見るな」と言われた、とのこと。
鼻を見ることは就職活動でも言われ、目を見るのは威圧感を感じると習ったとのことです。
我々はどうしてもガン見をしてしまいます。そのくせ人の表情の変化に気がつきません。
人の目を見るといっても定型の人は数秒に1回は目を逸らしているので、その練習をしてみました。その方と雑談形式で2分間話してみました。そうしたら適度に目を逸らしています。本人が気にすることはないように見えましたのでそのように話しておきました。
我々は、目を見て話すことができない人がいる一方で、凝視するように見てしまう、両極端なパターンがあるように思います。やはり程よく目を見ることが大切だと思います。
二人目
自分が気が付かないところで、無意識に迷惑なことや言動をしていないか?
何を相手にしているかわからないのが気になるとのこと。
我々は、とかく無神経、傍若無人な行動が目につきますが、一方で過剰に音や光などに反応するHSPや特定の物や事柄には、執拗にこだわったりするところがあります。
この相手がどのように思っているかは、一度気にするとキリがありません。
すべての人に対して、気に入られるようにしたい、は一種の完璧主義なのでしょうが、まず、その考えを直すべきでしょう。
また、どうしてもネガティブ感情が大きいときに人の顔色を伺う傾向になることからこの感情を小さくするには、不安症やうつ病の対処と同じく
①好きな環境(趣味など)に自分を置く
②日光を浴びる
③運動をする
④三行日記を実施する
などがあげられました。
また、相手を不快な思いにさせた場合、すぐ謝る。この対処するようにしておけば、極度に他人の顔色を伺うことも無くなるのではとの意見もありました。
認知行動療法における「負の自動思考」なのでしょうか?どうしても悲観的に考えてしまう癖がある人がいます。(私もそうです)
物事には二面性があることをいつも認識しておく必要があると思います。
令和元年6月定例会
【一人目】
他人に対して「お互い様」という心、寛容になれるのはどうすればいいか
例えば、作業場所に行くときに、同乗する人が降車する際に、自分が後から降りるにもかかわらず、ドアを閉めるのが気になるとのこと。
そこで、気になったのは自分の後にいる人のドアを気にするのは、マナーではあるけれど、それを強要するのは、自分ルールを押し付けることになるのではないかと。
また、どうしても、「自分がいるのに、あえてドアを閉めるとは私になにか悪意でもあるのか?」と考えてしまいますがそれも
①その人は、自分が開けたドアを自分で閉める習慣が徹底して身についている
②ドアを開けた瞬間、後ろに人がいることを忘れてしまう。
など、一つの行動をした際に、他のすべてを忘れてしまう、我々でもよくあることではないでしょうか。
どうしても、我々は、他人の立場で考えることが苦手な性格ですが、他の参加者が「10年以上様々な失敗をしてやっと他人の気持ちがわかるようになった。他人にやさしくする、親切をすることで許容できるようになってきた」とのことです。
常に自分ルールを掲げ、人に厳しい我々は肝に銘ずべきでしょう。
【二人目】
変な人と思われてしまったらどう修正するか?周りの人間を大切にできない、人とうまくするには?との問いですが、その方は見る限り、周りに気配りするタイプなので、そのような変な人に思われていないのでは、という印象ですが、
①変な人と思われても、それはそのときと考える
②失敗しても(変な人と思われても)繰り返すトライアンドエラーを繰りかえてして学ぶ。
③変な人は一定数いるが、他人は実はあまり気にしてない。
その方は、発達障害が苦手な人がいたが、人の印象を変えることは難しいので割り切るとの意見がでました。
人とかかわりがもてなくなった。対等と話すことができなくなった。
職場では、変な人ではないと言われたが、信じることができない。
これらになると、潔癖症や広場恐怖と同様の不安障害と見受けられますので、医学的な学習療法2つを紹介しておきました。
①認知行動療法
②森田療法
ここで詳細の説明は省きますが、不安症や対人恐怖症などに一定の効果があるので、実践してみるべきでしょう。
【3人目】
一人暮らしで、彼女や友人がいなくさみしい場合はどのように対処するか
パートナーもいないので、このままずっとこうなのかの不安であり、家で一人で音楽を聴いても不安だということです。
また、旧友からは学生時代と変わってないといわれて焦っている状況であると。
我々は、孤独が好きで一人のほうが落ち着く人もいるのが多いと思いますが、定型の人たちと同じように孤独を感じる人もいます。
現に他の参加者は仕事で人の中にいるので家に帰ったら、一人でいいなと思う。という意見もありました。職場において、人とのふれあい、付き合いがあるかないかで プライベートになってからの孤独感も差があるのかなと思います。
ここで対処といえば趣味のサークルなどに入るのが王道です。
また、最近はSNSやネットなので仲間募集などがあります。それを活用するのも手ですが。相談した本人は、以前そのような集まり(パーティ)に参加したことがあったが、その場限りであったとのこと。
それに対し、アドレスやLINE交換をしても後は音沙汰なしが多いのはある程度は仕方がないのではとのこと。
営業活動のように、数をこなすのがこれも王道と言えるでしょう。
あと、居酒屋や個人商店などで馴染みの店を作ること。
一見さんには、あまり店側もしゃべらないのですが、ある程度通うようになれば、話しかけてくるでしょう。(店も商売だから)
コミニケーションが不得手な我々は、ちょっとしたSSTになるのでしょうか?
令和元年5月定例会
一人目の相談
母から無理するなと言われるが、これは、自分だけ?障害者だけ?みんなもそうか?
1か月に2、3回言われた
自分の仕事はパンの製造だが、最近、農作業も指導者に進められてやるようになった。
指導員から進められるようになった。
作業的には同じくらいの難度であるが、初めての分疲れる。もう少し寝てたいと思う、とのこと。
昔から我慢する癖があった、とのこと。どうやら、がんばらなければならないとの脅迫観念がある。とのことです。
これらに対しては認知行動療法によるところの、スキーマ(主義主張 人生観)や自動思考 認知の歪み、いわゆる「~するべき思考、しなければいけない。 してはいけない。」ではないかとのことです。
これらに関しては ①脱感作=暴露療法や②CBT コラム法が有効ではないかとのことです。
やや専門的であるために、詳しい説明は省きますが、医学的に有効な療法の一つと言えるでしょう。
二人目の相談
締め切りが迫っている複数の仕事についてどうやって対応するかとのことに、まずは大原則として
仕事には
①緊急度合い
②重要度合い
この二つがあり、これを掛け合わせて優先順位を決定する。 そのことは相談者も理解してたようです。
それならば次にどうするかというと、まずこの緊急度合い つまり締切時間は、数値的に現れていますが、これですら忘れてしまうと言うか、無視してしまう傾向があるので、
いつも見える場所に置く、その方法として
A 付箋を使う。ディスプレイの周りに張る。そして、忘れるので、複数の場所に示す。
B 媒介の機能(手帳・PC・スマホ)を一元化が理想。たとえば職場のデスクのパソコンにスケジュール管理を義務付けられていて、それがやりにくいならば、自分の手帳やスマホに書き換える手間も必要(のこと。
あと、締切日が忘れるわけではないが、どうしても好みや苦手意識が優先されて、後回しにしてしまう先延ばしについてどうすればいいかとの問いに
①締め切りを外部から作ってもらう。
・尻をまわりから叩いてもらう。つまり、たえず、「大丈夫?」と言われる環境を作っておくことです。また、自分で日程を作り公表することも重要でしょう。
②そして、それでは周りに頼む注意点として
まずは、ギブアンドテイクを。その人に恩を売っておく。そして、頼みやすい人に指導してもらう。
また、優先順位の決め方としては
①優先順位は経験地が左右する。
②仕事を細分化して、数値化することによりわかる。
とのこと
この方は、典型的なADHDタイプで追い詰められて力を発揮するタイプなので、監視する人が必要と思います。よく、締切直前の一夜漬けで力を発揮する人はそれに慣れてしまってぎりぎりになって必須の事柄を実施し、出来上がることに安堵感というよりむしろ達成感、もっと言うと快感を味わっているようにも見受けられます。
学校のテストの場合点数が全てなのですが、仕事の場合、締切日の前に中間報告が求められる場合があり、その中間報告で全くできていないと、その時点でマイナス評価になることがあることも留意しておくべきできでしょう。
三人目の相談
まじめに生きているのが、馬鹿馬鹿しくなる
自分のまわりで社会保障(生活保護・障害年金)を受けて治療などを受けているいる人がいる。そちらのほうが楽に生きているのではと思う。とのこと。
私も他の当事者会に行くのですが、個人情報なので、本人に問い合わせることはできないけれど、該当者と思われる者を数人を知っています。
ただ、生活保護は、憲法で保障されている生存権であり、また、自分もいつ無職になるかわからない、明日はわが身なので、生活保護自体のシステムは否定できません。
いつもいるのが、このシステムを悪用する奴ら、不正受給であり、これに対し腹立たしい気持ちも良くわかるとのことが参加者の思いでした。
これらの話に対し、他の当事者会には、もっとひどい奴がいる、人間失格のような奴らがいるが、そいつらは必ず地獄に落ちる。また、そのような奴らは人間ではない、と考えるようにしている。そのような奴らのことを考えること自体、時間と労力の無駄とのこと。
消極的かもしれませんが、相手にしない、気にしないになるのでしょうか。
このことは、身障者と健常者、被差別者と差別(主義)者、マイノリティとマジョリティの問題まで発展する非常にナイーブな問題なので、私の会ごときで言及はできませんがいろいろな問題が永遠のテーマというべきでしょう。
平成31年4月定例会
一人目
パート(そばや)ホールの給仕の仕事をしている。
店主には、事情を話しており配慮をしてくれているはずだが
同僚からは、正直どう捉えられているかはわからない。
加減がわからない
薬を飲んでいると違う
同僚からも理解(あきらめ?)している?
理解されているかどうかを知りたい
店長から同僚には伝えているはずだが、どのようになされているかはわからない。とのこと
本音は、その方は、マルチタスクが要求されるホールの給仕(接客)の仕事はしたくないのですが、人手不足のご時勢にそのような配慮はしてくれないとのことです。
そこで問題となっているのは
あいまい言葉「そこをささっと掃除して」
「ささっと」ってどのレベルまでを言うのかがわからないとのこと。
これは、優先順位が理解できていないからではないか。
同じ掃除でも開店前のホールの掃除ならば、開店時刻に間に合わせなければならないので、時間を優先されます。
一方で、営業終了後の掃除は、明日の仕込み準備のためや、食中毒防止のためにするのだから、達成度が重要視されます。
この判断は、やはり同僚や上司などに聴くのが王道でしょう。
あと、もしできるのならば、掃除の完成度はどのようなものをいうのか、撮影しておくのもありかと思われます。
あと、したときは、やはり気にしないとのこと。我々でない定型の人でも困ったさんはいっぱいいます。
どうしても、我々は人の言葉を真に受けている傾向があることを知っておくべきでしょう。
※ 参考 NHK 発達障害って何だろう
取り扱い説明書 PDFがあり
時 間
達成度 どちらを優先させるかを同僚と一緒に考えることも必要ではとの案が出ました。
二人目
コミニケーションをどうとるか
会話できていない。輪に入っていけない。会話の間に入ることが、難しい
とのこと。
それについては、話を聴いて頷く。共通認識、話題を最初に準備しておく。
また、主語、述語を明確に話すようにすること。
その方の悩みは、多人数の話し合いになると、流れが速くて、ついていけない。とのこと
私もそうですが、原因として考えられるのは
①ワーキングメモリーが不足しているため、複数の人の話の内容を覚えていない
②頭の回転が遅いため、自分が理解したころには、話題が移っている。
それならば、1対1の相手を探すのが近道でしょう。
また、参加する人の趣味の事前準備(予習)をしておくも必要でしょう。